2006-11-21 Tue 18:35
「ご予約いただいた資料がご用意できました。」 というメールが届いた。 アタシは 予約中の本が 複数あるので このメールだけでは 何の本か分からない。 予約した日を みると 5月26日! なんと半年近くも前じゃありませんか@@ 受け取りに行くと 図書館のオジサンが 「長らく お待たせしちゃいましたねぇ」と言いながら 渡してくれたのが 真っ白いハードカバー。 『東京タワー オカンとボクと、時々、オトン』。 ずいぶん待ったんだもの。 その分 期待も大きい。 早速 家に持って帰って ワクワクしながら読みました。 途中まで読んでた本も 放りだして。 そんで 思ったところを書きました。 (またもや だらだらと長くなりました) ………先にいっときますけど 酷評です。 この本のファンの人は読まない方がいいよ。 だぶんムッとするから。 東京タワー オカンとボクと、時々、オトン リリー・フランキー(著) 扶桑社2006 〔分類〕 自伝的小説 〔内容〕 母親へのラブレター?! 母親との思い出話です 〔好きな箇所の抜粋〕 オトンの人生は大きく見えるけど、 オカンの人生は十八のボクから見ても、小さく見えてしまう。 それは、ボクに自分の人生を切り分けてくれたからなのだ。 〔感想〕 著者の 母親への深遠な愛が すごく伝わってきた。 これを読んで 純粋に 共感したり感激したりする人が すごくたくさんいた ということは 日本社会もまだまだ 捨てたもんじゃないんだな と思う。 なんだかんだ言っても 平和でいい世の中なんだな と思う。 でも その一方では 「こんなものがもてはやされてしまっていいのかな?」とも思う。 どこまでも自分を愛してくれる人 どこまでも守られている場所 まるで母の胎内から いつまでも出たがらない赤ん坊みたいに 部屋に閉じこもって 外に出ない若者が 蔓延するこの社会で。 とはいえ 内容のことを 批判するつもりはない。 その体験や その愛や その思い出は 著者のものであって それについて 誰にもとやかく言う権利なんてない。 アタシの感じ方を 他人からアレコレ言われたくないのと同じこと。 だけど、ひとたび活字にして出版して 商品にするならば 最低限 気づかわなくちゃならないことや 守らなくちゃならないルールがある。 これを「小説」です というには あまりにもお粗末。 読む人のことをまるで意識してなくて ただただ 紙に思いをぶつけただけ という感じ。 ラストの方では 完全にメッセージ口調になっちゃってる。 小学生の作文じゃあるまいし。 ハッキリ言って 内容云々 以前の問題だと思う。 もっとちゃんと書いて もっとちゃんと仕上げれば もっと価値があると思えるだけに残念。 それから 誤字脱字は勘弁して欲しいわ。(2ヶ所も見つけた) こんな趣味で書いてるブログとかさ 学生が書いたレポートとかさ そういうのは どうでもいいんだけどさ 対価を支払って読む本に 誤植があるっていうのは いわば 「欠陥商品」ってことでしょ。 (アタシの場合は 図書館で借りたんで 一円も損してないけどネ) すごくのめり込んで 読んでいるときに 字が間違ってるの うっかり見つけちゃったりすると もう その瞬間に 興冷めしちゃうのよね。 せっかく素敵な文を書いていても だいなし。 でもまぁ それは 著者の責任じゃなくて 出版社の仕事がずさんなんだろう。 だいたいね なんで出版しちゃったんだろ。 大切な想いなら 自分の胸の中だけに 大切にしまっておけばいい。 本にして売ったりすれば それは商売の道具になってしまう。 仕事として書くなら もっと丁寧に仕事すべき。 もし著者が これでいいだろ と思ってるとしたら いい歳したオッサンのくせに わがままで 傲慢で 甘えてる。 この作品 映画化されましたね ドラマ化も (観てないけど) 今度は連続ドラマにもなるらしい。 たくさんの人に読まれて たくさんの人に感動された作品。 できればアタシも「ちょ~泣けたよぅ ゜゜・(≧∀≦)・゜゜」って言いたかった。 みんながイイと思ったものを 自分も同じように イイと思えないのはすごく寂しいこと。 だけど やっぱり一粒の涙もこぼれなかった。 そのかわり いろいろな意味で‘痛かった’。 途中で何度も 読むのをやめようと思った。 (でも結局 最後まで読んでしまった) ぜんぶ読み終わったとき ホッとした。 もうこれで明日から この本を読まなくて済む、と。 |
2006-11-10 Fri 17:41
こないだ そいつが急に電話してきて 「ねぇちゃん 俺のパソコンがおかしいから 助けてくれ」って言うんですよね。 あの まずね パソコンが不調だからって アタシに助けを求めるのは 間違いなんです。 だって アタシ 別にパソコンのトラブルに詳しい人ではないので。 …って思ったんですけどね。 まぁ 一応 どうおかしいのか聞いてやったんです。 そしたらね 画面の文字が 変な記号に化けちゃってて メニューもファイルのタイトルも 変な記号になってて これじゃぁ文字が読めなくて 何のことかわかんなくて 使えないのさと そう言うんですよね。(めんどくs…(つД`)) んで、我ながらお人よしだなぁと思いつつも(ヒマだから) 文字化けトラブルについて 検索したり いろんなとこ調べたりしたんだけど なんでそんなことになってんのか 全然分かんないんですよ。 心当たりをいじっても解消しないし うちのパソコンと 弟のパソコンでは 入ってるプログラムが違うんで こちらも手探り状態で なんともお手上げ。 おおかたエロサイトで 変なウィルスでも貰ったんじゃないかって言ったら 俺はそんなサイトは行かねぇって 嘘つくなよ 普通に使ってたら そんなトラブル起きないんじゃ! って 一触即発 ピリピリムードになってきたわけなんです。 そんで 夜になって 帰宅した だんな様を巻き込んで また やいのやいの あーでもない こーでもない 一応 コントロールパネルを開けて 言語設定は ちゃんと日本語になってるよねぇ なんて言ってたんです。 そしたら 電話の向こうで ヤツが ちっちゃい声で 「あ」って言うんですよね。 どうしたの?って訊いたらですね 「モンゴル語になってる」 モンゴル …………… ( ̄□ ̄;;;;) モンゴル語を 日本語の設定に正したら トラブルはあっさり解消しました。 記号の羅列は 文字化けなんかじゃなくて モンゴル語だったんですね。 それにしても 言語設定って 勝手に変わったりするものなんでしょうか。 弟は 俺は断じてどこもいじってないと言い張っていて 言われてみれば コントロールパネルの開け方もろくに知らないやつに 言語設定変えたりできるわけない とも思うわけで するってぇと なんだ パソコンの中に ちっちゃなオッサンが住んでいて 夜な夜な出没して イタズラしたり してるのか。 コワッ (゚Д゚;) 結局 “実は 弟のカノジョがモンゴル人とかで やつの知らない間に 母国語でパソコン使ってたんだろう”と 合理的な仮説をたてて 勝手に納得しました。 しかし 弟のカノジョ→モンゴル人 それはそれで 気がかりです (´A`) 本日のひとこと 「パソコンのトラブルに関する お問い合わせは サポートセンターへ」 |
2006-11-07 Tue 16:11
間違って「コイン・ケスギ」と言ってしまった者です。 ※↑↑↑日本語カタコトのマッチョ系タレントさん。 今日は 風が強いですね。 洗濯物が 吹っ飛んでしまって オロオロしていたら 半日すぎてしまいました。 フワフワと上空を流れていくTシャツを眺めながら あれが このままドロシーみたいに オズの国まで飛んで行ったら オモシロいなぁなんて 愚にもつかないことを ぼんやりと考えていたら ティロリロリン♪ティロリロリン♪ とテレビのニュース速報が。 (速報を伝えるにしては ずいぶんノーテンキな音デスネ) 北海道で竜巻が起きて 行方不明者も出ているとか。 ソレハ 大惨事ジャ アリマセンカ。 ちょいと竜巻に乗って オズの国に行って 冒険して ライオンやカカシとアハハハハハーってして 気球に乗って帰ってくる… 現実は そんなメルヘンチックには行かないものですな (; ̄_ ̄)=3 溜まったレビュも 残り数冊となりました。 今日は何だか ユルユルした気分なんですが 今日の本も かなりユルユルした内容です。 ユルユルした本を ユルユルと読んで ユルユルとコメント書きました。 (「普段からユルイじゃないか」と言われると 返す言葉もございませんが) 日出る国の工場 村上春樹(著) 新潮文庫1990 〔分類〕 エッセイ 〔内容〕 著者とイラストレータの安西さんが いろんな工場を見学したルポ。 〔感想〕 なんだろうな…村上春樹って…なんだろう って感じ。 小説のときとは また別のヤバさみたいなもの感じます。 村上さんのなかでは 機械や牛が世間話したりするんですね。 (あ! それって小説といっしょだ) 個人的には 工場ってわりと好きです。 わざわざ取材に行って レポート書こうと思うほどではないけど。 それでも テレビで 何かの工場が映ると 見入っちゃいます。 モノがポコポコとできてくる 生産系も好きだし ゴミ処理場など 分別系も好き。 このエッセイ集の中では 特に「消しゴム工場」と「アデランス工場」が良かったです。 クスクス んふふふふ と笑いながら読んでいたら だんな様が 気味悪そうに こちらを見ていました。 クサクサした気分の時に読んだら ささいなことにこだわるのが アホらしくなりそう。 〔好きなとこ抜粋〕 バンバリー・ミキサーというのはなんかよくわからないけど、 焼却炉のような蒸気機関のようなわりに無骨な機械で、 僕は比較的良い印象をもった。 「わし、バンバリですけん」といったような飾らない純朴さが感じられる。 こっちも「バンバッて下さい」なんて声かけちゃったりしてね…。 …………。 (『消しゴム工場の秘密』より) 『日出る国の工場』(文庫版)は 図書館の 一番隅の棚の 一番下の段に 薄っぺらく ひっそりとたたずんでいた。 すすめられなかったら たぶん目にとめることも 手にすることもなかったと思います。 教えてくれた ケンタさんに感謝感謝 (-人-) 良い出会いをアリガトウ。 |